~ゴミに悩まされる野生動物たち~ 「海ゴミ GO ME !」展

「海ゴミ GO ME !」展

海ゴミ展
よこはま動物園 ズーラシアころこロッジでの展示風景(09.2.4~3.9)

神奈川県内では、市民によって年間2000(羽・頭)を超す傷ついた野生動物が救護され、動物園、神奈川県自然環境保全センター、動物病院などに持ち込まれています。救護された原因を調べると、その多くに人間の関わりがあることがわかっており、放置されたテグスや釣り針が絡まる被害もその1つです。


野外の状況を知るために、神奈川野生動物救護連絡会では海岸清掃(野鳥の会神奈川支部主催)に参加させてもらうことにしました。海岸には予想されたテグスのほかに、驚くほど大量で多種の「ゴミ」が見られました。ゴミのポイ捨てがいけないことは、小さな子どもでも知っています。 しかし、現実はタイヤや漁具のロープ類、お菓子の小袋や細かく砕けたプラスチック片まで、散らばっていたり、半ば埋もれていたり、本当に拾いきれません。主催された野鳥の会神奈川支部の方によると、清掃後しばらくすると再びゴミが流れ着いたり、吹き寄せられ溜まってしまうということです。


海ゴミGO ME!展では、海岸で回収したゴミの実物、テグス・釣り針のために命を失った鳥の剥製、野生動物の被害写真を展示します。海岸のゴミは最初からゴミだったのではなく、元は生活の中で必要とされたものです。展示ゴミの中にはあなたがよく知っているものがあるかもしれませんね。
野生動物たちはテグスや釣り針が環境中に放置されていること、陸地から遠い海域や海底にゴミが広がっていることを伝えています。野生動物の声なきメッセージを多くの方に知っていただき、少しでもゴミ問題の発生する「上流」から食い止めていきたいと私たちは考えています。


私たちの生活から出るゴミが海岸にあつまります

毘沙門海岸に放置されたゴミ
海岸清掃で集めた大形ゴミ(三浦市毘沙門海岸) 吹きだまりに集まった流木とペットボトルと卒塔婆(三浦市毘沙門海岸)


ゴミはどこからくるのか?


ゴミは水の流れに乗ってやってきます。川、下水、用水−街に張り巡らされた水がちょっとしたポイ捨てゴミ、吹き飛ばされたゴミを集めて運び、最後に海に集まるので、海岸のゴミは私たちが暮らす社会のゴミの集大成といえます。


ほんのちょっと、が集まって海のゴミになる


ゴミはマナーの悪い一部の人の問題ではありません。海で遊んだ人が落としていったものばかりでもありません。私たちの大量生産・大量消費が続く限り生み出されています。 海岸を清掃してもすぐまたゴミで埋まるのは、このためです。 ゴミ対策のために税金が投入されていますが、機械や人の手で回収不能なもの、海外からの漂着ゴミもあり、解決する手だてはまだまだ十分ではありません。


とある駅のホームから下をのぞいたところ(線路の反対側)

タバコ、アメの包装?、セロハンが吹きだまっていた

駐車場にも細かい紙ゴミが散乱







雨水マスに投げ込まれたタバコ。

雨水マスに入った水は、処理施設を通らずそのまま河川に流入します。たとえ、火は消えても、分解しにくいフィルターが自然界に流出してしまいます。